一緒に行きましょう逝きましょう生きましょう

少女は数歩すすんで――また、悲鳴と共に潰れる。死ぬ。さっきから、その繰り返しだった。見知らぬ部屋で目覚めた鏡夜は、自分の体が動かなくなっている事に気が付いた。助けを呼ぶが返事はなく、何もできないまま長い年月が過ぎた時、『人間』と名乗る少女が現れる。鏡夜は彼女に頼んで外まで運んでもらうが、そこで見たものは荒れ果てた世界だった。呆然とする鏡夜の前で、『人間』は言う。「この地球上に、私……と、貴方以外の人間はいません」その他の動植物もすべて滅びました、と。『人間』の言葉を受け入れる事ができない鏡夜は、ある使命のために歩む彼女に、引き続き運んでもらう事にした。そうして鏡夜と『人間』の果てしない旅が始まる。

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【全年齢】eden* They were only two, on the planet.

──それは地球で最後の恋物語。遠い未来の出来事。火星付近に突如出現した「破滅の星」と呼ばれる巨大なエネルギーの塊。その影響は地球にも降り注ぎ、異常気象や地殻変動が発生。それをきっかけに各地で勃発した戦争とテロ行為により、世界は破滅的な打撃をこうむる。しかし、それすらも真の破滅への兆しでしかなかった。残された時間は100年。滅亡を回避するために、人類は地球からの脱出を計画。その遂行のために2つの計画が立案された。第一に、計画そのものを実行する‘‘地球統一政府’’の設立。彼らは地球脱出の遂行を最優先とし、大を生かすために小を犠牲にする方針を打ち出す。強権による人災収拾。世界政府設立の妨げとなる国家や団体を軍事力に制圧。また、人種・宗教・食料・エネルギーによる、ありとあらゆる問題を圧倒的な武力によって鎮圧した。第二に、地球脱出の根源となる‘‘フェリクス計画’’。移民のための宇宙船建造、ならびに宇宙空間での長期生存を可能とする技術力を手にしなければならなくなった人類だが、残された時間はわずか100年でしかなかった。彼らは実現不可能なその計画を、実現可能な超人類を生み出すことで解決する──遺伝子に改良を施し、高い知能と不老長寿の肉体を持つ新たなる人類「フェリクス」。それから99年の時が流れ──。地球脱出計画の中心メンバーとして活躍したフェリクスの少女がいた。人生のすべてを研究に捧げ、仕事を終えた彼女は、人がいなくなった地球に残って穏やかに余生を過ごすことを望んだ。そして彼女のもとへ統一軍から派遣された青年がいた。彼の仕事は少女を守ること。そして、彼女の自由を拘束すること。2人の出会いから物語は動き出す。すべてを燃やし尽くした星と少女の、小さな物語が。

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